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成分・原料情報

抗炎症系の成分について紹介!

ご好評いただいている成分シリーズ。今回は抗炎症系の成分についてご紹介します。

1.ツボクサエキス
セリ科の植物ツボクサの葉や茎から抽出されるエキス。学名のCentella asiaticaの頭文字と末尾を取ったCICA(シカ)としても知られています。韓国コスメが「シカクリーム」の人気の火付け役となったので、消費者も身近に感じる成分かもしれません。
ツボクサエキスに含まれるマデカッソシドには、肌あれやニキビなどの炎症を鎮める作用があります。また、肌のバリア機能を高め、肌のかゆみ・赤みを鎮静します。抗炎症以外にも、ダメージ修正/コラーゲン産生促進/セラミド合成促進/育毛剤/抗糖化/メラニン生成抑制のはたらきがあります。

2.アラントイン
医薬部外品の抗炎症有効成分として厚生労働省に承認された成分。
アラントインは動植物界に広く分布し、古くより傷を治すための成分として使われてきました。コンフリー(ムラサキ科の多年草)などの植物から抽出することも可能ですが、現在では尿酸や尿素から合成されてつくられます。
アラントインは、表皮細胞の増殖を促進し、傷などの治りを促す組織修復成分として湿疹・皮膚炎、ひび、あかぎれ、やけどなどの外用治療薬に用いられています。化粧品においてもターンオーバーを促進し、肌荒れの防止や日焼け後のほてりの鎮静、唇のひびなどを修復する目的でスキンケア、ボディケア、ハンドケア、リップケア製品など幅広く使用されています。また、低刺激なので敏感肌用の化粧品にも使われています。
医薬品成分なので、化粧品や医薬部外品(薬用化粧品)には配合上限が設けられています。

3.グリチルリチン酸ジカリウム
医薬部外品の抗炎症有効成分として厚生労働省に承認された成分。
グリチルリチン酸はマメ科の甘草(カンゾウ)の根に含まれています。甘草は文字通り甘味を有する草で、「生薬の王様」とも呼ばれ、風邪薬や解熱鎮痛消炎薬などに適用されます。グリチルリチン酸ジカリウムは、グリチルリチン酸にカリウムを結合したグリチルリチン酸の誘導体です。
炎症を増幅させる物質(プロスタグランジンE2)の産生を抑制し、炎症やかゆみを抑えます。ニキビによる炎症や赤みを抑えるため、ニキビ予防の有効成分としても認められています。皮膚刺激緩和作用もあり、低刺激のため、敏感肌向け製品にも多く採用されています。
抗炎症の他に、バリア機能改善のはたらきがあります。

4.イプシロンアミノカプロン酸
医薬部外品の抗炎症有効成分として厚生労働省に承認された成分。
抗炎症効果のある中性アミノ酸です。アレルギー等の原因物質の生成に関与することもあるプラスミンという酵素のはたらきを阻害することで、炎症を防止します。湿疹を含む各種皮膚炎に有効なので医薬品としても用いられています。化粧品には皮膚刺激を抑制する目的で配合されます。

まとめ

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今回は抗炎症系の成分について紹介しました。ご希望商品のイメージや持たせたい特性に沿って処方を組んでいきます。化粧品だけでなく医薬部外品の製造も可能なので、お気軽にご相談ください。

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