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化粧品容器のエコな話

世界的な環境問題を背景に、プラスチック削減や持続可能な素材選択が求められていますね。消費者にとっても、そういった製品を購入することが環境配慮へのアクションとなっています。今回は化粧品容器に関するエコな取り組みやトレンドについてご紹介したいと思います。

1.容器

1-1.チューブ
ジェル〜クリームまで幅広い硬さのテクスチャーに適したチューブは、化粧品の容器として多く採用されています。従来は、アルミチューブ・ラミネートチューブ・樹脂チューブがメジャーでしたが、この3種類に加わって標準化されたのが、素材の一部に紙を使用したクラフトチューブです。PE・紙・EVOHから製造され、プラスチックを約20%削減することができます。クラフト紙の温かみのある「紙らしさ」で、環境に配慮した容器であることがわかりやすいこともメリットのひとつです。印刷は容器メーカーが対応しているかにもよりますが、オフセット印刷・シルク印刷・ホットスタンプが可能で、オフセット印刷の中でも「再生産可能」な植物由来の油を原料としたベジタブルオイルインキを採用する企業も増えています。更にキャップも、サトウキビを原料として生成された植物由来のプラスチック「バイオマスプラスチック」を採用することで、より環境に配慮した容器となります。

○ アルミチューブ
○ ラミネートチューブ
○ 樹脂チューブ
☆クラフトチューブ

1-2.ボトル/ジャー
ボトルやジャーに使用される素材の多くはPE・PP・PETです。環境に配慮した素材として、バイオマスプラスチックやリサイクル樹脂が挙げられますが、中身(化粧品の剤型)との相性で、硬さや密度のバランスを見ながら容器を採択します。詰め替えを用意して廃棄物の量を抑えるボトル製品や、付け替え容器を推奨し外側は繰り返し使えるジャー製品なども増えています。

 

2.紙(化粧箱)

環境への配慮やコスト削減のために化粧箱を使用せず、本体容器にシュリンクのみで販売している製品もありますが、化粧品の特性上、責任表示の内容が多く、本体容器に記載しきれないことの方が多いでしょう。また、高級感が必要なアイテムの顔になるのはやはり化粧箱です。
紙は主に木からつくられているので「紙を使うと森林破壊に繋がる」と思われがちですが、持続可能な森林経営を行っている森林から得られる木材のみを使用したり、古紙から再生するなど、紙は持続可能な循環型素材という認識も広まってきました。
特に近年当たり前のように目にするのは「FSC®森林認証紙」です。FSC®(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)は、責任ある森林管理を世界に普及させることを目的に設立された国際的な非営利団体です。森林認証紙とは、適切に管理されていると認証された森林資源を活用した紙のことです。
その他、間伐材紙や木材以外の直物(さとうきび・竹・コットンなど)由来の紙も普及しています。

 

3.水平リサイクル

使用済みの製品が回収されていったん資源となり、また同じ製品として生まれ変わるリサイクルシステムを「水平リサイクル」と言います。例えば、「アルミ缶からアルミ缶」「ダンボールからダンボール」といったものですが、化粧品の使用済みのプラスチック容器を新品のボトルに生まれ変わらせる「ボトルからボトル」の取り組みが始まっています。

 

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まとめ
今回は化粧品容器にまつわる環境配慮の取り組みや傾向についてご紹介しました。今後もより一層エコで持続可能な素材や技術が開発されていくことが予想されます。消費者からも環境に配慮した取り組みは求められているので、そういったことも心に留め置いて商品開発を進めることをおすすめします。もちろん容器に関するご相談もお受けいたしますのでお気軽にお問い合わせください!

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